研究課題/領域番号 |
16K02721
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
加藤 和夫 金沢大学, 歴史言語文化学系, 教授 (60137015)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 方言景観 / 言語景観 / 北陸地方 / 方言の活用 / 方言意識 / 方言の拡張活用 / 方言活用 / 社会言語学 |
研究成果の概要 |
本研究は北陸三県の県庁所在地である金沢市、富山市、福井市を中心とした各県での方言景観を臨地調査によって収集し、収集した約300例の方言景観を県別に、その活用方法によって分類し、そこで用いられている方言形式を示した報告書『北陸地方の方言景観《資料集》』(101ページ、2019年3月)を作成した。約300例の半分以上を石川県、中でも金沢市での方言景観が全体の3分の1を占めた。そして、それらの方言景観使用の背景にある諸要因について、北陸新幹線開業の影響や意識調査の結果を参考に考察した。成果の一部は、日本方言研究会第104回研究発表会と第3回実践方言研究会で口頭発表するとともに、論文1編を執筆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生活語としての方言使用が衰退に向かう一方で、1980年代頃から方言の再評価が進み、生活語以外で様々な方言活用の事例が見られるようになった。西部方言地域の中では方言コンプレックスの強さが指摘され、従来から生活語以外の方言活用にも消極的だった北陸地方でも、ここ20年余りの間に徐々に活用事例が増えつつある。本研究では、従来明らかにされていなかった北陸地方での方言景観(方言看板、方言キャッチコピー、方言グッズ等)に焦点をあてて、その使用実態を明らかにし、量的側面と内容的側面から県ごとの特徴を明らかにし、その背景にある諸要因と合わせて北陸地方の方言をめぐる社会状況の一端を捉えた点に意義がある。
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