研究課題/領域番号 |
16K02723
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
長谷川 千秋 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40362074)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | かなの成立 / 上代の仮名 / 訓点資料 / 木簡 / 秋萩帖 / 神歌抄 / 真仮名 / 万葉仮名 / 平仮名 / 神楽歌 / 神楽 / 草仮名 / 片仮名 / 仮名の成立 / 和歌刻書土器 / 字母 / 仮名字体 / 土左日記 / 国語学 / 墨書土器・木簡 / 平安期の仮名 / 表記史 |
研究成果の概要 |
中古の「かな」における文字としての成立要件を明らかにし、「かな」と漢字の機能差を考察した。上代の「仮名」と中古の「かな」の連続性・非連続性の問題については、9世紀後半~10世紀の仮名資料に基づき、使用字体・字形・機能・用途といった要素ごとに、複線的に連続・非連続を考えるべきことを提起した。仮名の展開期の資料として、東京国立博物館蔵「秋萩帖」、東京国立博物館蔵「神歌抄」の仮名の特徴を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上代の「仮名」が中古の「かな」に置き換わる理由は未だ解明されていないが、中古の「かな」が文字として成立する要件として、Ⅰかたちとしての成立、Ⅱ機能としての成立、Ⅲ社会の中での成立、Ⅳ仮名で書くことへの必然性の4点を明らかにし、さらに「かな」の成立と展開において9世紀後半~10世紀の仮名資料を用いたこと、「秋萩帖」の字母選択が「高野切」「綾地切」等と共通することを明らかにしたことに学術的意義がある。
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