研究課題/領域番号 |
16K02724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
佐藤 貴裕 岐阜大学, 教育学部, 教授 (00196247)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 辞書史 / 節用集 / 日本語史 / 国語学 / 国語史 / 古辞書 / 近世節用集 / 出版史 / 文書館 / 国文学研究資料館 / 資料研究 |
研究成果の概要 |
江戸時代に漢字を引くための辞書として庶民層にまで広く用いられた「節用集」の全貌を捉え、より的確にその様相を発信すべく、本研究を企図した。 諸本の調査・写真撮影は、公立図書館・大学等付属図書館および(公)文書館・歴史民俗資料館・博物館など全38の施設にのぼった。また、原本資料の購入は57点であった。これらの調査・購入により、10点ほどの稀書・未知の書を見出した。これらの成果の一部は「近世節用集事典(稿)」https://www1.gifu-u.ac.jp/~satopy/kkn1619.htm上に公開している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、節用集諸本は、国語資料ことに語(彙)史資料として用いられてきたが、今後は、節用集諸本の成立背景・性格にも考慮した、より深い次元での利用が期待できるかと思う。また、節用集諸本は、人文史学の諸分野が注目するところであり、その方面の研究者への情報提供が、より効果的・効率的になされることが見込まれる。 節用集などの付録にある諸情報が、当時の日本人の社会性・行動規範を育んだと見る向きもあり、それは世界史的にも注意される「パクス・トクガワーナ」(徳川軍事政権下における平和)の維持・形成にも寄与したことも考えられないではない。本研究による成果は、学際的・国際的な日本研究に資する可能性がある。
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