研究課題/領域番号 |
16K02729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 中央大学 (2017-2018) 長崎大学 (2016) |
研究代表者 |
池田 幸恵 中央大学, 文学部, 教授 (10315228)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 宣命 / 公卿日記 / 漢語 / 和漢の混淆 / 語彙 / 任大臣 / 宣命コーパス / コーパス / 和漢混交 / 和漢混淆文 |
研究成果の概要 |
宣命の研究は、従来、奈良時代の続日本紀の宣命を中心に行われ、その語彙はほぼ和語であると見なされ訓読されてきた。一方、平安時代の宣命は定型化が進んだものとして研究されることが少なく、日本語史の資料としてもあまり重視されてこなかった。しかし、平安時代後期には、摂関政治の終焉などのそれまでとは異なる政治状況に応じ、新たな宣命文が作成されていた。それらの中には多くの漢語語彙が使用されており、和文の中に漢語が入る形で、広い意味での和漢混交が起こっていたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、日本語史の研究対象として取り上げられることのなかった平安時代後期の宣命を取り上げ、その語彙の性格について考察した。その中に含まれる漢語語彙には、これまでは明治時代の使用例しか見いだせていなかったり、辞書類に立項すらされていない語もあり、日本における漢語使用のあり方に新たな知見を得ることができた。また、歴史資料の語彙という点から見れば、日本古代史研究の一助にもなると思われる。さらには、平安時代後期の宣命のコーパス化を計ることができれば、宣命を日本語史の資料として広く利用できるようになると考えられる。
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