研究課題/領域番号 |
16K02732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
丹羽 哲也 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (20228266)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 文法 / 抽象名詞 / 日本語文法 / 名詞 / 存在文 / コピュラ文 / 日本語学 |
研究成果の概要 |
抽象的な意味を表す名詞は、その文法的な性格についての研究があまり進んでいない。本研究は、名詞に関連が大きい諸構文、すなわち、存在文、いわゆる文末名詞文、いわゆるカキ料理構文、モノダ文、コトダ文といった諸構文について、各構文の下位分類とその相互関係、および、名詞の意味類型と各構文の関係を考察した。人の性質を表す名詞を例に取れば、より抽象的・非限定的な属性を表す「性格、性質、気質、人格、人柄、体質など」と、より具体的・限定的な属性を表す名詞「長所、短所、弱点、個性、癖、特質、特色、特性、才能など」との間において、諸構文における用法の相違があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国語辞書は、言葉の語義や用法を記載するものだが、言葉の文法的な性格の記述を取り入れることで、語義や用法の特徴がより明らかになる。近年の国語辞書は、この点で充実してきているが、それは文法的な性格が比較的明確な動詞が中心になっており、名詞については文法的な性格が記載されることがあまりない。具体的な物を表す名詞であれば、それがなくても問題は少ないが、抽象的な意味を表す名詞については、それを欠くと、語義の記述も十分なものにはならない。本研究は、その問題を克服することを目指して、名詞に関わる構文の基礎的な考察をなしたものである。
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