研究課題/領域番号 |
16K02752
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 英光 北海道大学, 文学研究院, 名誉教授 (10142663)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 行為指示 / 間接指令文 / 動詞の頻度 / 項構造 / 関接指令文 / 動詞 / 使用頻度 / 発話行為 / 頻度 / 命令文 / 依頼 / 動詞分布 / 勧誘 / 間接指令構文 / 認知言語学 / 指令 / 命令 |
研究成果の概要 |
本研究では、行為指示に用いられる英語の間接指令構文について動詞を中心とする包括的認知言語学分析を行った。その結果、(i)間接指令構文と命令文の間には使用頻度が高い動詞に共通点と相違点があり、 tellはいずれの構文でも共通して使用頻度が高いが、letの使用頻度が高いのは命令文のみである、(ii)間接指令構文それぞれに異なる高頻度の動詞があるが、依頼型(Can you構文など)と提案型(Why don't 構文など)には体系的な違いがある、第三に、「コストが高く応じる義務が低いほど指令表現のサイズは大きく遠回しになる」という当該研究者の仮説の妥当性が裏付けられる、という成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
指令行為(あるいは行為指示)はヒトのもっとも重要な言語コミュニケーションの一つであるが、従来の研究はケース・スタディー及び直感・作例に依存する分析が主流であった。このため「「間接指令文とは命令文の丁寧な言い換え」という不十分な理解が蔓延していた。本研究は、英語の多様な間接指令文各々の使用頻度の高い動詞とその用法に着目し、異なる構文間には用いられる動詞の種類と用法に共通点のみならず微妙な差異があることを具体的データに基づいて示した。さらに英語の表現選択の包括的原理を提示した。これらの成果が英語学と行為指示研究にみならず社会語用論、認知言語学、さらに言語教育にもたらす恩恵ははかり知れない。
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