研究課題/領域番号 |
16K02756
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
|
研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
仁科 弘之 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 名誉教授 (20125777)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 動作文法 / 行為動詞 / 骨格構造 / 関節回転 / 運動使役 / 埋め込み構造 / ラムダ演算 / 使役分析 / 言語起源 / 関節による運動使役 / 動作の埋め込み性 / 身体文法 / 書き換え規則 / 構成的意味論 / ラムダ式 / ラジアン / 動作 / 骨格モデル / 関節 / 支持 / 遷移関数 / 正規文法 / 形態論 / 使役関係 |
研究成果の概要 |
人体骨格の木構造を構築しその上に骨格の区間単位の動作の意味論を構成的に構築した。頭部と四肢を表す等位構造を成す関節に「後退的部分順序集合」を導入してVP節点を新造することで、Calvin & Bickerton(2000)が指摘した近位の関節の回転が遠位の関節の回転を埋め込む構造を、木構造で表示できるようにした。埋め込み構造とそれを取る他動詞の関係を、move=CAUSE to GOとkeep=CAUSE to HAULTとして暫定的に使役分析で説明した。この木にラムダ演算を適用すると各区間での各関節の運動使役分布が得られ、これを開始から終止まで連続的に記述すれば動作全体の意味記述が得られる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
各動作動詞の外延的意味表示の普遍理論を構築するためには、各動作を構成的に記述する必要がある。関節が可能にする各動作の構成単位を普遍的に記述する際に、本文法は骨格モデル上の関節単位に動作を精密な木表示によって記述できるので、どのような動作も基本的動作単位の組み合わせによって記述できる。これによって動作の一般理論の構築が可能になるように思われる。更に、生物言語学における言語起源論の論争に対して、動作起源説を支持する論拠を与えるように思われる。
|