研究成果の概要 |
本研究の最も重要なデータ分析の成果は次のようにまとめられる。(1) PathPPが、獲得最初期から動詞なしで頻出し、述語として位置変化を表す。関連発話の大半は物を移動させてという依頼で、使役が潜在する。動詞は後から現れ、意味的弱動詞put, take, turn等から始まるが、位置変化の意味には貢献しない。続いて、様態動詞(pull it away, throw it downなど)、さらに、need, wantが現れる。(2) 獲得初期のPathPの大多数がtelicで(in, on, offなど)、atelicのaround, alongなどは多くなく、現れる場合も動詞と共起して副詞的。
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