研究課題/領域番号 |
16K02759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
加藤 雅啓 上越教育大学, その他部局等, 特命研究員 (00136623)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 語用論 / 関連性理論 / 機能文法 / 分裂文 / 心的距離 / 一時性 / 時制 / 事実生 / 認知言語学 / 事実性 / ガ分裂文 / ハ分裂文 / 認知効果 / 処理労力 / 右方移動構文 / 場所句倒置文 / 重名詞句移動構文 / tough構文 / 情報の重要度 / pragmaticize / syntacticize / 焦点化構文 / 統語論 / 談話 |
研究成果の概要 |
文法と談話という2つの領域は互いに独立した領域と考えられてきたが、人間の言語運用の場面では、文法による制約と談話からの要請との軋轢が文法体系の再構築を迫る圧力となる事例も少なくない。本研究は文法と談話の多様な関わり合いの具体的事例として焦点化構文を取り上げ、文法による統語的制約に対して、話し手・聞き手・場面という語用論的要因からの要請がどのように関わっているか文法と談話の接点の姿を明らかにしようとする試みである。 具体的には焦点化構文に伴う総記的含意とその却下可能性を精査し、英語の丁寧表現における時制と相の選択について「心的距離」と「一時性」を拠り所にし,「気まずさ回避の方略」を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文法と談話は相互に依存関係にあることを示すことにより、これまで談話とは無関係であると考えられていた他の統語構造についても、談話となんらかの接点を持つことが予想される。これにより自然言語の解明とコミュニケーションの成立場面である談話の緻密でありながら、柔軟な言語運用研究に対して、新しい研究領域を切り開くという意味で、本研究は今後の言語研究の進展に大いに貢献 することができると思われる。 また、英語の丁寧表現における時制と相の選択について,「心的距離」と「一時性」 及び「気まずさ回避の方略」が密接に関与していることを明らかにし、英語のポライトネス研究に一定の学術的意義をもたらすものと思われる。
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