研究課題/領域番号 |
16K02765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤田 耕司 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (00173427)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | シンタクス / レキシコン / 反語彙主義 / 運動制御起源仮説 / 統語・語彙平行進化仮説 / 汎用併合 / 原型語彙 / 概念併合 / 言語進化 / 生物言語学 / 併合 / 他動性交替 |
研究成果の概要 |
本研究は記述・理論研究としての生成文法と,言語能力およびその起源・進化の生物学的基盤を扱う生物言語学の間にある乖離状態を改善するため,双方の成果を他方に反映させることで両者の円滑な接続を行うことを試みた.生物言語学的には,人間言語の基本統語演算操作である「併合」の進化的前駆体の解明を中心に行い,そこでの考察を動詞の他動性交替等の個別現象の分析に適用した.理論言語学的には,語彙項目についてはその進化が等閑視されていることに鑑み,語彙範疇・機能範疇の理論的研究に基づきそれらの進化様態を議論した.結果,これまで独立した事象とされてきた,統語と語彙の進化が密接に関係している可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語の起源・進化を巡る学際的研究(進化言語学ないし言語進化学)は近年,世界的な興隆を見せているが,言語学の立場からの貢献はまだ多いとはいえない.本研究は,生成文法の立場からこの問題に取り組み,理論言語学側から提供すべき知見や考察が多いことを他分野研究者に対して示したことが学術的意義としてあげられる.また言語進化は一般社会・市民にも十分訴求力を持つテーマであり,本研究の成果を一般向け講演や雑誌記事を通じて発信することで,これに応えることができた点が社会的意義としてあげられる.
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