研究課題/領域番号 |
16K02769
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
|
研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
Ginsburg Jason 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (80571778)
|
研究分担者 |
松本 マスミ 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10209653)
寺田 寛 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90263805)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 統語理論 / コンピュータモデル / 樹形図 / 併合 / 英語学 / 文法 / 生成文法 / 統語論 |
研究成果の概要 |
本研究の主な目的はミニマリスト・プログラムの最新の統語理論を検証するためのコンピュータプログラムを構築することであった。対象となる文について、HTML形式で分かりやすい樹形図をヒューマンエラーのない自動的に形成し表示するプログラムを開発し、大阪教育大学のサーバを利用して一般公開した。基本的な統語操作(集合併合と対併合)を表示できるようにプログラムを構築した。構造が複雑で長い構文の構造を表示できることも可能である。コンパクトに表示できるため、このような構文を研究するために役立つ。所有構文、関係節、疑問文、捕文標識・痕跡効果を含む文、虚辞構文、動名詞構文をうまく取り込むことができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統語理論の通常の研究においてコンピュータの計算能力を使用することなく、つまりコンピュータなしで大量の構文の構造を正確に調べることは基本的に困難である。本研究は言語学理論の研究にコンピュータの処理能力を導入し、構築したコンピュータプログラムは大量の英文の構造を正確に図式化でき、文が生成される全ての段階の樹形図を分かりやすい形で表示できる。そして、生成される構造のうち作成可能なものをインターネットで一般公開した。このモデルに取り入れた種類の構文(所有構文、関係節、疑問文、虚辞構文など)の構造を検証することにより、究極的に人間の言語機能を規制する脳内の「普遍文法」の解明に貢献できるものと思われる。
|