研究課題/領域番号 |
16K02770
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
|
研究機関 | 大阪電気通信大学 (2022) 神戸大学 (2016-2021) |
研究代表者 |
松本 知子 大阪電気通信大学, 共通教育機構, 准教授 (40758554)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 複数動詞連鎖 / 直示動詞 / 直示性 / モダリティ / 単文 / 複文 / コーパス / 頻度 / 歴史的変化 / 文法指導 / 英語の方言 / 認知言語学 / 意味論 / 英語 / 方言 |
研究成果の概要 |
英語には4種類の複数動詞連鎖がある。原則として、英語の複数動詞連鎖は「複文を形成する複数動詞連鎖」である。しかしながら、本研究は、直示動詞 come と go だけが、4種類の「単文を形成する複数動詞連鎖」のすべてに生起できることを示した。さらに、本研究では、直示動詞 come と go が第1動詞に生起する「単文を形成する複数動詞連鎖」の性質を、統語、意味、機能、及び歴史的変化の観点から総合的に考察することにより、「単文を形成する複数動詞連鎖」は、「複文を形成する複数動詞連鎖」の例外では決してなく、「単文を形成する複数動詞連鎖」も一貫して特性を示すことから、体系が存在することを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、統語、意味、機能、及び歴史的変化の観点からの総合的な考察こそが、「単文を形成する複数動詞連鎖」の特性を解明する上で、有効な方法であり、必須の方法であることを示した。研究成果の学術的意義として、本研究の実証性は、年月を経て、理論等の変更が生じても、その意義を失うことはないことが挙げられる。そして、本研究の実証性は、理論の影響を受けることが極めて少ないため「複数の動詞が連鎖しているにもかかわらず、単文を形成する」という現象の特性の一般化に寄与することを可能とした。このことは、本研究が、英語学ひいては一般言語学の動詞の研究に大きな貢献をすることを示すものである。
|