研究課題/領域番号 |
16K02774
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
金澤 俊吾 高知県立大学, 文化学部, 准教授 (70341724)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 形容詞 / 限定用法 / 事象 / 名詞句 / 同族目的語構文 / 事象修飾 / 類像性 / 可算名詞 / 不可算名詞 / 合成性 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、英語の名詞句[Adj-N]の事象修飾に関して、形式と意味との対応関係における規則性を解明することにある。本研究では、(i)形容詞による実体を表す名詞との事象修飾の事例、(ii)a cup/glass of Nから成る事象修飾の事例、(iii)同族目的語構文、英語の話し言葉における、(iv)名詞句の構成要素に省略が見られる事例、(v)名詞句の反復が見られる事例を取り上げ、各事例の意味的特徴と談話的特徴を明らかにする。最終的に、当該名詞句の修飾関係は、いずれも人間の事態把握の仕方(類像性と、「図」と「地」の組み合わせ)と、各事例の頻度に基づき体系的に説明されることを明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語の形容詞、名詞から構成される名詞句によって表される事象修飾の現象に関して、コーパスの活用により、新たな事例を発掘し、実際の言語使用に基づく記述的説明を実現できている。また、一連の言語研究(語彙意味論、認知言語学、構文文法)と、コーパス言語学から得られる知見を融合した研究であり、各言語理論の進展にも寄与している。 さらに、本研究は、通時的考察により、現在見られる名詞句の事象修飾の多様性と経時的変化の説明を試みている。これは、新たな言語表現の創出とその形成過程を考察する手がかりとして、言語使用と、人間の事態の捉え方、および、言語使用をとりまく文化との接点を解明できる可能性が含まれている。
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