研究課題/領域番号 |
16K02780
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
|
研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
椎名 美智 法政大学, 文学部, 教授 (20153405)
|
研究分担者 |
滝浦 真人 放送大学, 教養学部, 教授 (90248998)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 歴史語用論 / ポライトネス / スピーチ・アクト / 授受動詞 / モダリティ / コーパス / 決定木分析 / 敬意漸減 / コーパスアプローチ / ベネファクティブ / スピーチアクト / 言語学 / 語用論 / 歴史言語学 / 社会言語学 |
研究成果の概要 |
本研究は、過去のスピーチ・アクトの様相を歴史語用論とポライトネス理論の視点から解明するために、研究代表者が編纂に関わった初期近代英語期のコーパスをデータとして、スピーチ・アクトの種類、そこで使われている名詞、動詞、モダリティ、呼びかけ語に注目して分析した。主な研究成果は、チャールズI世の裁判記録のスピーチ・アクトとモダリティの研究である。語用論的分析から、当時の裁判が「推定有罪」の前提で行われており、裁判長と国王との間に拮抗した権力争いが行われていたこと、権威があると思われた裁判長が単なるメディアに過ぎないことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、現在では正確に知り得ない、過去の対話テクストを調べ、そこで行われていた発話行為を復元する試みをする研究である。具体的には、初期近代英語期の口語表現を集めたDIYコーパスを詳細に分析して、アドレスタームとスピーチ・アクトについて調査した。アドレス・タームについては量的調査を、スピーチ・アクトについては質的調査を行なった。この種の研究は日本においても、世界的にみても、あまり行われていない歴史語用論という領域での研究で、これから発展しつつある分野なので、認知度を高めるという意味で意義のある研究だと言える。
|