研究課題/領域番号 |
16K02783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
中川 直志 中京大学, 国際英語学部, 教授 (70321015)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | tough構文 / 生成文法 / 英語史 / 統語構造 / 不定詞 / vP / A移動 / Aバー移動 / vP / 受動構文 / 英語学 / 言語学 / 歴史言語学 / 通時的変化 / 統語論 |
研究成果の概要 |
現代英語の tough 節においては、一般に、be 動詞に導かれる受動構文が現れることができないとされるが、getあるいはbecomeに導かれる受動構文になると容認性が向上する。また、現代英語では許されない be 動詞に導かれる受動構文が、1400 年代前後を中心に tough 節において可能であったということも観察されている。これらの事実は、受動構文における be の統語的位置付けが、本動詞から助動詞へと通時的に変化したと考えることによって、tough 節において助動詞が生起し得るような機能範疇が発達しなかったという本研究の分析と符合する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、統語構造の歴史的変化を、生成文法という理論的枠組みで分析する一つの試みであり、歴史的研究が理論の発展を促し、理論が新たな事実の発掘を促すという、有機的連携を促進することができる。また、tough構文という一見特殊な構文の本質を人間の言語能力という観点から解き明かすことによって、言語学習者のtough構文、ひいては文構造全般に対する理解を促進するという、とりわけ教育的側面の社会的意義を認めることができる。
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