研究課題/領域番号 |
16K02785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
赤楚 治之 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (40212401)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 定性 / Fin-head / カートグラフィー / Focus / finiteness / 名詞性 / 主語要件 / Focus主要部 / 主格認可 / 数量詞遊離 / Finiteness / cartography / 格認可 / 生成文法 |
研究成果の概要 |
日英語の文法(統語論)では馴染みの薄い文法範疇である「定性(finiteness)」が、普遍性の観点から日英語においてどのような特性を有するのかについて考察を深めた。定性は時制と綿密な関係を持つために両者を明確に区分することは出来ないが、1990年代後半から欧州で開発されてきた談話と文法を結び付ける(カートグラフィー(談話領域))研究を足掛かりに分析を行った結果、英語と日本語のFinの特性の違いは、前者がAgreement(一致)と結びついているのに対し、日本語ではFocus(焦点)と結びついていること、並びに両者に見られる定性主要部の名詞性は同種のものでない可能性があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヨーロッパ言語を対象としたカートグラフィーの研究では、談話領域(CP)と命題領域(TP)の間に定性(Finiteness)主要部が存在すると考えられているが、日本語においてはその役割は明確ではない。今回の研究では、英語の定性は一致(agreement)と結びつくのに対し、日本語のそれは焦点(focus)に結びついている可能性が高いこと、並びに英語(やヨーロッパ言語)の Fin-head が担う名詞性は、一致を基盤としたものであり、日本語に見られる Fin-head の名詞性はそれとは異なることがわかった。
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