研究課題/領域番号 |
16K02830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
花井 理香 関西学院大学, 言語コミュニケーション文化研究科, 研究科研究員 (60745967)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 言語継承 / 国際結婚 / 多文化家庭 / 多文化共生 / 日本語の継承 / 日本人母 / 多文化家族 / 母語保持 / バイリンガル教育 / 日本語教育 |
研究成果の概要 |
本研究では、少数派言語を母語に持つ親の子どもへの言語継承という視点から、国際結婚家庭が増加している韓国に居住する日本人母を対象に、家族変化、社会変化がどのように日本語の継承に影響を与えるのかを探ることを目的とした。研究調査の結果、子どもの成長と共に、家庭での日本語の学習が増加していることが明らかとなった。それには、日本の家族との紐帯、韓国の教育熱からの逃避、韓国社会での多文化家庭への支援の定着などが要因として考えられた。また、日本人コミュニティの存在は、日本語の継承を肯定的に捉えられる共有の場となり、海外でのコミュニティの重要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際結婚家庭の言語研究で、同一グループを対象に継時的な調査を実施している研究はほとんどなく、10年以上の言語の変遷・変化から、家族変化、社会的支援などが日本語の継承に影響を与えることを明らかにしたことは意義がある。また、コミュニティを対象とした言語継承研究も少なく、海外で同国人のコミュニティの存在が言語継承に影響を及ぼし、言語継承が促進される結果を提示したことは、今後の日本での多言語政策に示唆を与える意義ある研究であったと考える。
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