研究課題/領域番号 |
16K02850
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
小澤 由嗣 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (60280210)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 運動学習 / 調音 / 日本人英語学習者 / 練習量 / 学習促進条件 / 構音 / 英語学習者 / 学習促進要因 / 調音運動学習 / 外国語教育 |
研究成果の概要 |
日本人英語学習者が英語音素の調音を学習する際に必要な練習量及び効果的な手続きを検討した。学校教育外で特別な英語調音動作の学習を行った経験がない大学生を対象に日本人が習得に困難を示すことが多い/v/について、4日間1800回の練習を行ったところ、非練習語および文レベルへの転移および1ヶ月後までの保持効果を認めた。比較的コンパクトな期間であっても,一定の練習量を意識した集中的練習により,着実な効果が得られる可能性が示された。また学習者の練習中の注意を内的焦点(調音動作)ではなく、外的焦点(運動が及ぼした影響)に向ける等、運動学習の原則を手続きに適用することにより、更に効果が高まる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回対象とした大学生は中学・高校の標準的な英語教育を受け、いずれも日本語にはない英語音素の調音方法を理解していたが、練習に先立つベースライン・テストでは正確な調音はほとんど実現されていなかった。しかし一定の練習量を踏まえたトレーニングにより短期間でも学習成果を得られることがわかった。今後、中学生など、より英語の初学者において検証していく必要があるが、適切な練習量と手続きを意識したプログラムを導入すれば、それほど大きな負担を強いずに、実質的な成果が得られる可能性が示された。学術的意義としては、これまで身体運動において検証されてきた運動学習の原則が調音運動においても適用可能であることが示唆された。
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