研究課題/領域番号 |
16K02860
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
太田 達也 南山大学, 外国語学部, 教授 (50317286)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ドイツ語教育 / 第二言語習得 / 明示的指導 / 文法 / 非明示的指導 / 文法習得 / 訂正フィードバック |
研究成果の概要 |
本研究では、日本の教室環境においてドイツ語を学ぶ学習者に対し明示的指導を行うことが、その項目の習得においてどの程度の持続的効果を持つのかを、文法項目別に検証した。ここでいう明示的指導とは、ドイツ語の文法規則について明示的に説明し練習問題に取り組ませる指導法を指す。調査した文法項目は「冠詞の用法」「冠詞類の格変化」「定動詞の位置」の3つである。得られたデータを統計的に分析した結果、明示的指導には文法ごとに適切なタイミングがあり、「冠詞の用法」のように初級の学習者には全く効果のない項目もあることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本のドイツ語教育では文法規則が明示的に教えられることが非常に多い。また「教えた文法はその順番に習得される」と考えるドイツ語教師も少なくない。しかし第二言語習得研究では、教室においてどのような順番で文法を教えても、それには影響を受けにくい「自然習得順序」というものがあると指摘されている。そこで本研究では、日本語を母語とするドイツ語学習者に対する明示的指導(文法説明と練習)の持続的効果を検証し、実際にどのような文法項目では明示的指導が長期的に効果を持つのか、あるいは持たないのかを調べた。この研究の成果は、より質の高いドイツ語教育およびドイツ語教員養成につながると期待される。
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