研究課題
基盤研究(C)
和英辞典は見出し語の日本語に対し英語の等価表現を与え、日本人の英語での発信をサポートするための辞書である。この構造故に、発信のために有用な英語表現であっても収録されない語句が存在し、和英辞典を使いづらいものにしてしまっていると考える。どのような語句が収録されないか、その具体例と傾向を探るべく、中級の外国人学習者向け英英辞典、Longman Wordwise Dictionaryを調べた。その結果、日本語になりにくい表現、(例:actually)、多機能の文法項目(例:分詞)が、和英辞典に収録されにくいことがわかった。また、コンテクストにより訳語が変化する表現は、どこに収録するかが問題になる。
和英辞典が使いづらいことの一因として、日本語の見出し語に英語の等価表現を配する基本構造に着目した。どのような表現が和英辞典に収録されにくいか、中級学習英英辞典を基に該当表現を探り、電子辞書の例文検索機能を用い搭載和英辞典に収録されているか否かを調べ、一定のバターンを導き出したことには価値がある。またこれは、和英辞典の編集に、英語から日本語へという方向性を示唆するもので斬新である。
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The Frontiers of Lexicography
巻: 1 ページ: 55-67
Proceedings of the Fifth International Symposium on Lexicography and L2 Teaching and Learning, from November 18-19 at Hebei University of Technology, China
巻: 1 ページ: 204-215
JACET言語教育エキスポ2017予稿集
巻: - ページ: 56-57