研究課題/領域番号 |
16K02907
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 関西外国語大学 |
研究代表者 |
山崎 のぞみ 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (40368270)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 英語の話し言葉 / 話し言葉文法 / 言語活動 / 会話の相互行為 / 語用論的機能 / 口語英語コーパス / 発話末 / 右方転位構造(テール) / 相互行為的言語現象 / 会話 / 話し言葉 / Spoken BNC2014 / 発話末のthough / ターンテイキング / テール(右方転位構造) / 口語英語 / 対人関係 / 導入的this / 談話機能 / 語用論 / 口語文法 / 擬似分裂文 / 話し言葉コーパス / トランスクリプト / 文法教材 / 相互行為 / 会話のスタイル / 共同発話 / 相づち / 教材 / 言語への気づき |
研究成果の概要 |
本研究は第一に、口語英語コーパスを利用して、英語の話し言葉の相互行為性を反映させた表現や形式の使用実態を記述し、話し言葉文法研究の進展に寄与した。特に、聞き手による統語単位の拡張、That's what...のような指示詞分裂文、会話の語りにおける導入的this、発話末のthoughと右方転位構造(テール)が持つ談話的・語用論的機能を示した。 第二に、話し言葉文法研究を英語教育に応用し、話し言葉の相互行為的言語特徴に気づきをもたらすためにコーパスを言語活動や教材として利用する方法を模索した。これによって、学習者が即興的で相互行為的な言語の使い方に対する意識を高めることの意義を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、伝統的に書き言葉の記述が中心の英語研究においては副次的、二義的に扱われることが多かった話し言葉を中心に据えたことである。書き言葉文法の「乱れた」ものが話し言葉であるという観点ではなく、話し言葉には即興的・相互行為的なコンテクストを反映した特徴的な言語使用があるという立場に立つ本研究は、口語コーパスに基づいた実証的話し言葉文法記述の進展に寄与した。 さらに、会話の即興性に関わる相互行為的言語現象や会話のメカニズムに注意を向けさせる活動を英語教育に取り入れる試みは、従来の書き言葉中心の学習者文法に一石を投じ、実態に即した「発信型」英語力養成の進展に貢献した。
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