研究課題/領域番号 |
16K02917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
加藤 鉱三 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 教授 (20169501)
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研究分担者 |
花崎 一夫 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (40319009)
Mehmet Sean 松本大学, 教育学部, 准教授 (90751628)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 格助詞 / 前置詞 / デ格 / 日英対訳 / 最終的格表示手段としてのデ / 英語の前置詞 / 英訳 / 前置詞選択課題 / デキゴト名詞 / 翻訳 / 対訳コーパス / 副詞として使う / 助詞デ / 日英対訳コーパス |
研究成果の概要 |
本研究では,デ格名詞句とその英訳版に現れる対応箇所とを比べてみるという作業をした。研究期間中に得た成果で主なものは次の3点である。(1)日本語原文に明確な動作主がない時,プロの翻訳家はデ格の主語化という方策を用いる。これは,日本語は副詞優位であるからデ格が多用されるからである。(2)「会議」のようなデ格デキゴト名詞を時間表現で使う場合,デキゴトを期間として見る時にはduringを使い,期間として見ない時には,デキゴトがある程度長く続くならinを使い,そうでない単体のイベントならatを使う。 (3)「デは最終手段としての格助詞(他の格助詞が当てはまらないものは全部デで表す)」である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英語には少なからぬ数の前置詞があるが,日本語で格助詞は限られており,特にデはニ・カラ・マデに比べて非常に守備範囲が広く,デはニ・カラ・マデがカバーしない意味関係を一手に引き受けている。従って,日本語を英語にする時には,デに対してどういう英語表現を当てるのかが難しい。そのため,日本語社説文に現れる名詞+デをその英語版でどう訳しているかを調査した本研究の成果は,英語教育現場や日本語をベースとして英文を作っていく作業において役立つことが期待できる。
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