研究課題/領域番号 |
16K02929
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 東大阪大学短期大学部 (2018-2019) 東京福祉大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
石鍋 浩 東大阪大学短期大学部, その他部局等, 教授 (90424051)
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研究分担者 |
Jeong Hyeonjeong 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (60549054)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 外国語教育 / 第2言語習得 / ダ2言語習得 / 第二言語習得 / 第二言語習得理論 |
研究成果の概要 |
本研究では,L2文法処理時の言語類似性の効果に関与する領域を明らかにすること,および言語類似性の効果は習熟につれて現れるのか,についてfMRI計測を通して検証することを目的とした。文法の類似度のみが異なる2つの人工言語を作成した。結果,文法類似度が近いグループに比し文法類似度が遠いグループにおいて,左下前頭回弁蓋部前方のみ有意な活動が認められた。本研究の結果,L1とL2の距離による文法の言語類似性の効果は左下前頭回弁蓋部の働きによって説明できることが示された。また,文法の言語類似性の効果は,L2の習熟度に関係なく習得に先立って現れ,左下前頭回弁蓋部の活動に依存することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は,従来のテストに基づくL2能力の発達過程の結果からは知りえない新たな視点を示唆していると考えられる。従来の行動データとは異なり言語類似性の効果は習得の段階に関わらず現れることが示唆された。学習者のこのような認知特性の理解がさらに進めば,伝統的に続く学習順序とは異なる文法項目導入の仕方が可能になるかもしれない。
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