研究課題/領域番号 |
16K02941
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
渡辺 紀子 立命館大学, 国際関係学部, 非常勤講師 (40466909)
|
研究分担者 |
野口 ジュディー津多江 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 名誉教授 (30351787)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 日本 / 芸術実践 / ジャンル / グローバル化 / ローカル化 / デジタル化 / 助成制度 / 標準化 / 芸術家 / ニーズ / ことば / 気づき / アート / 言語化 / 脱工業化 / 支援・助成制度 / 戦術 / LSP / コンテキスト / ESP / アート・デザイン / 言語学 / 文化人類学 / 芸術諸学 / 教育学 |
研究成果の概要 |
本研究は、エスノグラフィーと言語分析の組み合わせにより、グローバル化の進展を背景に美術、ダンス、音楽の分野の日本の芸術家達が経験している「ことば」の必要性・重要性の高まりを検討した。その際、日本の助成機関や芸術家達による欧米で使用される新しいジャンル・テクストの導入というグローバルな言語のフローを確認し、使用ニーズの高いジャンルを特定し、日本語と英語で使用されるジャンルの連続性・非連続性と日本の芸術家による使用例を検討した。さらに、ことばの使用の高まりに伴うローカルな芸術実践の変容を考察し、ローカルな芸術言説・実践や既存のジャンルの影響により新たな課題やジレンマが生じていることも明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
芸術は「ことばで表せないものを表現する」とみられる分野であるため、言語コミュニケーション面に関する研究は国際的にみても遅れている。一方、特定集団で使用される言語に焦点を当てた研究は自然科学諸分野を対象にしたコーパス分析による量的研究に偏る。本研究は「わざ」が重視され、「ことば」の使用が軽視されてきた日本の芸術分野におけることばの使用の必要性・重要性の高まりに光を当てた初めての研究である。「ジャンル」の観点から言語のグローバルなフローとそれにともなうローカルな芸術実践の変容や課題も捉えた。本研究で得られた知見をもとにグローバル化の進展=英語の普及という認識および現行の教育の方向性の再考を促す。
|