研究課題/領域番号 |
16K02944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
菅井 康祐 近畿大学, 経済学部, 教授 (90454636)
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研究分担者 |
横川 博一 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (50340427)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 音声言語知覚 / 知覚単位 / モーラ / ワーキングメモリ / 発話速度 / 持続時間長 / 短期記憶 / 音声知覚 / 持続時間帳 / 英語学習者 / 持続時間 / 音節 / 音韻知覚単位 / 音韻性短期記憶 / スパン課題 / 日本語母語話者 / 日本語 / 英語 / 自動化 / 反応時間 / 音声言語 / 心理言語学 / 外国語教育 / リスニング / 音声 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、日本語を母語とする英語学習者の音声言語の知覚・認知のプロセスの解明に不可欠な、言語の知覚単位の解明を目的とし、日本語母語話者の言語知覚において、大きな役割を果たしているモーラの実在について調査を行った(Sugai, 2017)。その結果、250 msあたりにモーラの境界が存在する強い可能性が示された。また、発話速度によって音声の知覚単位が変動する可能性を探った結果、発話速度が遅い(モーラ長が長い)と1モーラ、速い(モーラ長が短い)と2モーラが知覚単位となる可能性が示された。しかしこの結果については調査手法によって結果にばらつきが見られるのでさらなる調査を進める必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、外国語を学習する際に、かなり習熟度の高い学習者であっても、母語の音韻・処理の影響を受けるという知見にもとづいている。さまざまな外国語習得・学習の理論があるが、音声言語の知覚・認識・理解のプロセスを理解するうえで、日本語母語話者による音声言語の知覚の最小単位の実態にせまることは意味があることだと考えられる。また、発話速度によってワーキングメモリのチャンクを構成する単位が変動するという考え方は、認知心理学における記憶研究に一つの可能性を示すものとなるかもしれない。
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