研究課題/領域番号 |
16K02971
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
池田 周 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (50305497)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 音韻認識 / 初期リテラシー技能習得 / 英語読み書き技能習得 / 小学校英語教育 / 小学校外国語教育 / 英語リテラシー技能習得 / 読み書き技能習得 / リテラシー習得 / リテラシー指導 / 小学校外国語活動 / リテラシー教育 / 外国語教育 / 初期リテラシー |
研究成果の概要 |
英語の初期読み書き習得のレディネスとして「音韻認識」を高める重要性は、主に英語母語習得研究で広く認識されている。本研究は、小学校英語教育における文字導入前に英語の「音韻認識」を明示的指導により高める意義を明らかにした。小学生の音韻認識に、モーラ(子音+母音)単位で音を区切る日本語の影響が現れることを確認し、英語読み書き習得に必要な音素単位の認識が母語習得過程では発達しづらいことから、集中的に育成する必要性を裏づけた。さらに日英語の音韻構造や正書法の違いを考慮して、国語科のローマ字指導に関連づけて音韻認識を高めるための教材を作成し、指導実践により小学生の音韻認識が精緻化する効果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音韻認識は文字的要素を含まず、音の分析や操作を行う能力である。英語の「文字と音の対応」を知識として学び、単語を発音できるようになるフォニックスに必要な基礎能力であるものの、日本の英語教育研究ではまだ認知度が低い。母語である日本語の音韻特徴が、英語の音韻認識習得に及ぼす影響を、継続的に様々な手法で明らかにした点に、本研究の学術的意義がある。また音韻認識を、国語科のローマ字指導と連携させ、英語の文字指導を始める前に確実に発達させる重要性を唱えたこと、および小学校の英語教科化に合わせ、日本語を母語とする小学生の「英語の初期読み書き」習得困難を回避するための研究であることに社会的意義もある。
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