研究課題/領域番号 |
16K02993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
稲田 奈津子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (60376639)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 東アジア / 儀礼 / 比較歴史学 / 物品目録 / 殯 / 随葬衣物疏 / 金石文 / 正倉院宝物 / 礼制 / 武寧王陵 / 誌石 / 墓誌 / 皇后 / 喪葬儀礼 / 殯宮 / 艇止山遺跡 / 比較史 / 儀礼文化 |
研究成果の概要 |
東アジア儀礼文化の比較研究をおこなうために、本研究では物品の名称や数量を羅列したリスト(以下、「物品目録」と称する)に注目した。儀礼の諸段階において如何に物品目録が用いられたかという視点から分析することにより、十分な文献史料の無い時代・地域の儀礼についても、その具体像を明らかにし得る史料群であることを論じた。また関連する比較儀礼研究の成果としては、殯(ヒン、もがり)を中心とした喪葬儀礼に関する検討を進めるとともに、墓誌などの金石文資料を用いた検討もおこなった。以上の成果は日中韓および台湾において口頭報告や学術論文として発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「物品目録」に関わる史料群は、文献史学のみならず、モノに即した研究をおこなう考古学などの隣接諸分野においても注目されてきた。しかし「物品目録」自体への関心、つまり儀礼の中で実際に使用され、儀礼の一部分を構成したアイテムとして側面への関心は薄かったと言わざるを得ない。本研究では類例を広く東アジア世界の中に求め、儀礼研究の成果をふまえて比較検討することで、「物品目録」を当該期の儀礼文化、および歴史的文脈の中に位置付けることを試みた。これにより、モノに即した研究の成果を儀礼史研究の中に位置付け直し、遺物や遺構の再解釈にも一定程度貢献し得たものと考える。
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