研究課題/領域番号 |
16K02998
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
Bhatte Pallavi 京都大学, 人間・環境学研究科, 講師 (30761366)
|
研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | インド独立運動史 / 英領インド / 印日関係史・交流史 / 人的ネットワーク / 汎アジア主義 / トランスナショナル / ディアスポラ / 記念・顕彰 / 東京外国語学校 / インテリジェンス研究 / 日印関係史 / グローバル・ヒストリー / 両大戦期 / グローバルヒストリー / トランスナショナリズム / 印度人留学生 / 日印間の貿易 / オーラルヒストリー / インド独立運動 / ガダル / コロニアリズム / 交流史 / ディアスポラ研究 |
研究成果の概要 |
本研究では、ディアスポラ・トランスナショナリズムの枠組みを用いて、20世紀前半期を通じて実施されたインド独立運動の超領域的諸相を多面的に解明することを目指し、とくに日本における運動の実態に焦点を当てた。国内外所蔵の諸言語史資料の分析からは、インド人およびインド系の運動家たちの来日後の活動内容、日本内外における人的交流の範囲とそのコンテクスト、彼らの思想、専門的職業、独立運動における地位や役割、来日前後の他地域における活動との関連が明らかになった。さらに独立運動に関する日本・インド・イギリス各地の記念館や史蹟を訪問し、証言収集にも努め、運動に対する歴史認識や記念顕彰の現状を確認することもできた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、インド独立運動に関する諸史料の分析のほか、そこには記載されないオーラル・ヒストリーや記念顕彰の問題も検討し、「記憶」の伝承に迫ることにも注力した。以上をもって、インド独立運動の超領域的な諸相を多面的に明らかにしたことが、本研究の意義である。 さらに、諸帝国の植民地間の人的交流や脱植民地化の相互関係を解明した事例研究としての意義もある。また、多様なディアスポラの交錯する関係を具体的な「場」からとらえる方法を示すことで、グローバル・ヒストリーや世界史の理解の深化に資するとともに、日本史・アジア史・西洋史を有機的につなぐ新たな学際的研究の手法を提示したことも、本研究の意義と考える。
|