研究課題/領域番号 |
16K03002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
前田 弘毅 東京都立大学, 人文科学研究科, 教授 (90374701)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | コーカサス / ジョージア/グルジア / アルメニア / ロシア・イラン・中東 / 通訳官 / ミドルマン / 奴隷軍人 / 帝国 / ジョージア / グルジア / イラン / ロシア / 境域 / ジョージア(グルジア) / ジョージア / グルジア / 通訳 / 多言語 / タタール / 通詞官 / コーカサス(カフカス) / グルジア(ジョージア) / コーカサス(カフカース) / 通訳・通詞 / 中東 |
研究成果の概要 |
本研究では、コーカサス地域における多民族・多文化社会の歴史的形成過程について、通訳官家系などを例にとり、特に周辺諸帝国における宗教マイノリティの活躍と出身地との「往復」にも注目しながら、自己認識やオリエント表象の問題について考察を重ねた。その結果として、境域と複数の帝国中枢を跨ぐコーカサス出身諸民族のマイノリティ・ネットワークが浮かびあがると同時に、通訳官のみならず、貴族階層から商人など、様々な形で現地社会と帝国政治中枢を橋渡しした人びとの活動が現地社会に与えた影響の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、主にペルシア語とジョージア語史料を用いて、帝国とマイノリティの問題に注目し、彼らの出身地との往復だけではなく、帝国中枢ならびに出身地への照射も視野に入れて検討を行った。これはまた、オスマン帝国とヴェネティアの史料を用いて、カトリック・正教・イスラームの3つの宗教集団がせめぎ合う場としての近世東地中海史を描き出す最新研究の成果などとも呼応するものであり、近世から近代期におけるコーカサス地域社会の多民族・多言語・多宗教文化の相貌について、研究の嚆矢としての大きな意義を持つと考えられる。
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