研究課題/領域番号 |
16K03009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
佐藤 全敏 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (20313182)
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研究分担者 |
滝川 幸司 京都女子大学, 文学部, 教授 (80309525)
皿井 舞 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館, 学芸研究部, 主任研究員 (80392546)
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連携研究者 |
渡辺 秀夫 信州大学, 人文学部, 名誉教授 (90123083)
前田 禎彦 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (80367250)
稲田 奈津子 東京大学, 史料編さん所, 助教 (60376639)
豊島 悠果 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (10597727)
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研究協力者 |
渡邊 誠
中込 律子
李 宇玲
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 国風文化 / 唐物 / 和漢 / 仏像 / 漢詩 / 和歌 / 国風 / 文化 / 海商 / 高麗 / 儀礼 / 天皇の日記 |
研究成果の概要 |
9世紀末~10世紀前半の日本では、文学・美術・法・税財政制度のいずれの局面においても、同時代の中国のあり方を意識しなくなり、古い「唐文化」や、かつて遵守されていた「律令法」を規範にし続ける姿勢へと転換する。これは、同時代の北宋王朝と密接な関係をとりつづけた高麗王朝とは異なる文化現象であった。並行して、内裏のなかの特殊な局面から「倭文化」が復興していき、9世紀末の国制転換にともなって、その受容される場が一気に拡大する。文化の変化と国制の変化は明瞭に連動していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「国風文化は、中国海商が唐物を大量にもたらすようになって生まれた、ある意味国際色豊かな文化である」という理解は、1990年代以降、学界のみならず一般読書界にも、最新学説としてひろまっている。これに対し本研究成果は、そうした理解に抜本的な見直しをせまるものとなった。グローバルな人と物の往来は、必ずしも開かれた文化を生み出すとは限らない。本研究は、いわゆる「国風(日本風)」的とされる文化のなかに、国際関係がどのような形で畳み込まれているのかを、着実な手法にもとづき、具体的実証的に示すものであった。
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