研究課題/領域番号 |
16K03018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊藤 幸司 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (30364128)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 少弐氏 / 朝鮮 / 外交 / 九州 / 大内氏 / 博多 / 博多湾地域 / 東アジア |
研究成果の概要 |
本研究は、15~16世紀の北部九州地域で活動した少弐氏について、日朝関係史と九州政治史という2つの視角から総合的に考察した。近年、16世紀九州戦国大名のアジア交易に注目が集まっているが、その歴史的前提としての15世紀の情況がやや等閑視されてきた。本研究は、15世紀の情況も重要視しつつ、少弐氏のライヴァルであった大内氏の事例等とも比較検討することで、少弐氏の総合的考察をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
少弐氏は、鎌倉期以来、北部九州における名門の武家として君臨していた。しかし、15世紀以降、大内氏や大友氏の擡頭により、少弐氏の政治史的存在感は徐々に低下した。しかし、15世紀の段階では、北部九州地域において少弐氏は相応の地域権力であり続け、朝鮮に対しても通交貿易を行っていた。北部九州地域における少弐氏の消長は、そのまま少弐氏の朝鮮通交の実態と連動していた。近年、国内史と外交史との接続が叫ばれるが、少弐氏はその有効な素材を提供してくれるのである。
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