研究課題/領域番号 |
16K03022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
武内 恵美子 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 准教授 (30400518)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 藩校 / 儒学 / 礼楽思想 / 音楽教習 / 釈奠 / 雅楽 / 水戸潘 / 岡山潘 / 赤穂藩 / 佐賀藩 / 楽 / 平戸藩 / 古琴 / 庄内藩 / 致道館 / 奏楽 / 山形藩 / 弘前藩 / 水戸藩 / 孔子廟 / 琴 / 沖縄 / 楽思想 / 岡山藩 / 鴨方藩 / 熊沢蕃山 / 浦上玉堂 / 楽実践 |
研究成果の概要 |
江戸時代に全国で230校あった藩校では様々な教科が教習されていたが、わずか6校のみが音楽を教科として教習していた。水戸藩校弘道館・熊本藩校時習館・弘前藩校弘道館・高松藩校講道館・赤穂藩校博文館・佐倉藩校正德書院の6校である。 これらの藩校を調査したところ、3つに分類できた。第1に、他藩の見本となる存在であった藩校である。それが水戸藩校と熊本藩校であった。第2に、1の藩校の影響と徂徠学派の影響が見て取れた藩校である。それは弘前藩校と高松藩校であった。第3に、独自の形態であると考えられた藩校で、赤穂藩校と佐倉藩校であった。第2第3は開校時の責任者の方針が大きく作用すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
江戸時代に急速に普及した儒学は、武士を含め庶民に至るまでの思想的・精神的・生活的基盤となっていたが、その根幹にある礼楽思想の「楽」をどのように捉え、探求し、実践してきたのかは、従来ほとんど研究されておらず、近年になってようやく検討されるようになってきた分野である。特に江戸時代の藩校における楽の教習は、本来儒学教育には必要な科目であったはずであった。その在り方を解明することで、音楽教習の在り方とともに、江戸時代の儒学教育の在り方についても提案ができたと考える。
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