研究課題/領域番号 |
16K03026
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
高木 徳郎 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00318734)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 荘園制 / 荘園の現地調査 / GIS / 地籍図 / 地籍図復元 / 伊賀国鞆田荘 / 荘園調査 / 荘園現地調査 / 検地帳 / 荘園景観 / 日本史 / 中世荘園 / 現地調査 / 古環境 |
研究成果の概要 |
本研究は、日本中世における荘園制の成立過程を解明するため、荘園の現地調査を行う際の新たな方法論を確立することを目指したものである。具体的には、東大寺領伊賀国鞆田荘(現在の三重県伊賀市 阿山地域)を対象に、GISソフトなどの近年のIT技術を活用して、明治期に作成された地籍図上の地割を、空中写真および2500分の1地形図上に復元するとともに、現地調査によって水利灌漑の現況と明治期の灌漑用溜池の位置をGIS上に復元する作業を行った。これにより、測量技術が不十分な中で作成された明治期の地籍図と、近代的な測量法に基づいて作成された現代の地形図および空中写真とを統合してしていくスキルが確立できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
測量技術が不十分な中で作成された明治時代の地籍図上の地割を、空中写真やデジタル地形図の上に復元することで、明治時代における荘園故地の地割を客観的に復元する技術が確立された。この技術を応用すれば、圃場整備などによって、近代以前の伝統的な景観や地割が失われてしまった地域においても、地籍図さえ残っていれば、その地割を復元することが可能となり、それによって遡及的に荘園時代の景観を復元する手がかりが得られたことになる。
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