研究課題/領域番号 |
16K03032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 日本女子大学 (2017-2019) 神奈川県立歴史博物館 (2016) |
研究代表者 |
古川 元也 日本女子大学, 文学部, 教授 (60332392)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 中世 / 東国 / 寺院 / 什物帳 / 請来 / 唐物 / 出土遺物 / 伝世資料 / 請来文物 / 室町時代 / 文化史 / 什物 / 文物 / 青磁 / 寺院史料 / 宋元 / 東アジア |
研究成果の概要 |
本研究では次のような学術的特色・独創性を示しえたと考えている。1.中世社会に受容された「唐物」の実体を、政権がおかれた中世東国領域の史 (資)料を中心に明らかにした点。2.禅宗寺院のみならず、東国領域の中世寺院に残された什物帳(文物台帳)等を広範囲に横断的に検討材料とした点。3.後世の改変や編纂を受けやすい什 物目録に対して、史料に対する検証を厳密に行った点。4.近年、美術史学、考古学の分野で大 きく深化した研究成果との接点を見出そうとする学際研究をおこなった点。である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.これまで一部什物帳(文物台帳)の分析に偏っていた「唐物」研究を、東国領域の寺院什物史料へと広げることにより、中世前期の横断的・ 面的な理解につなげた。2.漠然と用いられていた「唐物」概念を明確化することにより、中世における宋元時代舶載文物の特質を際だたせることができた。 3.「唐物」が記載される什物帳を精密に検証することにより、寺院における文物台帳そのものの史料論的検討をおこなった。4.寺院に伝来し、また遺跡から 発掘される中国宋元時代の文物の実体を什物帳と比較検討した。
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