研究課題/領域番号 |
16K03040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 立正大学 (2018) お茶の水女子大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
小風 秀雅 立正大学, 文学部, 教授 (90126053)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 交通革命 / 世界システム / 汽船海運 / 大陸横断鉄道 / 世界周回ルート / 高島炭鉱 / 開港 / 石炭 / 鉱山国有主義 / 開国 / 日米和親条約 / 石炭輸出 / トマス・グラバー / 太平洋横断航路 / ペリー来航 / 開港場 / 鉱山国有制 |
研究成果の概要 |
幕末期日本の開国・開港の世界史的意義を再検討し、欧米側に取っても、日本の開国・開港が19世紀中葉における交通革命の成立と進展において重要な役割を果たしたことを、外交史的視点から解明した。 開国は太平洋横断汽船航路の開設というアメリカの個別利害に止まらず、地球を周回する交通路を実現することで、世界のグローバル化を実現した。また、当時東アジアで唯一の産炭国であった日本が自由貿易に門戸を開いたことにより、欧米と東アジアを結ぶ遠洋定期汽船航路の維持拡大を推進し、グローバル化を強固なものとする機能を果たした。 以上、日本の開国・開港と19世紀世界システムの形成は表裏一体の関係にあったのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本史の視点からでは、受動的な側面しか見られてこなかった幕末の開国・開港を世界史的視野の中で捉え直すことにより、世界史視野の必要性を具体的に提示した。 また、支配・従属の視点から世界システムの構築を論じてきた欧米の研究で完全に見落とされていた日本の開国・開港=世界システムへの参入の重要性を喚起し、19世紀のグローバル世界の成立を論ずる際に、東アジアを除外ないし軽視してきた従来の視点の限界を指摘することにより、グローバル世界の形成を欧米側の視点のみならずアジアの視点を含む必要性を提起した。
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