研究課題/領域番号 |
16K03065
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 東京大学 (2018) 公益財団法人三井文庫 (2016-2017) |
研究代表者 |
村 和明 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (70563534)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 日本近世史 / 都市史 / 天皇・朝廷 / 政治史 / 宗教史 / 経済史 / 商業史 / 金融史 / 宗教社会史 / 近世史 / 天皇・朝廷論 / 朝廷財政 / 朝幕関係論 / 日本史 / 天皇論 |
研究成果の概要 |
まず、都市の豪商が朝廷と多様に関係していたこと、事業上のかかわりはもとより、組織の内紛・統合にかかわる動きにおいても、朝廷の権威を利用したこと、それには金銭が必要であり、朝廷側からも必要とされたことなどが、最大級の豪商である三井家の事例を通じて多様に明らかになった。 また茶染屋五兵衛なる京都の商人が、幕末に摂家のひとつ鷹司家の資金を運用しており、朝廷関係者に広く融資していたこと、これは関白を長く務めた鷹司政通による権力強化・朝廷運営に深くかかわっていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世のはじめに江戸幕府によって都市の富から切り離され、農村のみを領地とした朝廷が、近世の中後期においては、近世都市に蓄積された豪商の資本や金融ネットワークからも利潤を得るようになっていたこと、またその対価を都市の住人側も大いに利用していたことを、多様に具体的に明らかにした。 近世の朝廷も、経済・社会のなかに分かちがたく組み込まれていた。相互に影響を与えながら変化していった過程を今後追求し、幕末に向かう変容を考えてゆく大きな手掛かりが得られたといえる。
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