研究課題/領域番号 |
16K03066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 北海道博物館 |
研究代表者 |
山田 伸一 北海道博物館, 研究部, 学芸員 (30291909)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 移入種 / 環境史 / キツネ / 樺太(サハリン) / 千島 / 日本史 |
研究成果の概要 |
19世紀後半から1940年代の北海道、千島、樺太(サハリン)では、様々な生物が自然環境中に移入された。 開拓使(1869~1882)は、道内各地にシカ・キジ・ドジョウ・ウナギ・アユなどの移入を試み、北海道の産物としてのキツネ利用を模索した。1910年代半ば、カナダなどの先行事例が紹介されてこれらの地域で養狐業が活発化し、また、島々へのキツネ移入がおこなわれた。千島中部では日本政府がロシアからキツネを持ち込んで放った。樺太の海馬島では民間人がキツネ移入を計画し、その死後には村が移入を実施した。経済的価値が高い個体の移入の一方、経済的価値が低い個体や、それらの繁殖を阻害する生物の駆除が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
北海道と周辺地域における野生生物の人為的な移入の具体的事例について明らかにすることにより、この時代における人と野生生物、自然環境との関わり方の特徴を考察する。北海道、千島、サハリンなどの現在の生物分布や生態系に対する自然科学分野などからの関心に歴史学の立場から素材を提供するとともに、これらの地域相互、さらにはこれら地域と本州、極東ロシア、アラスカ、カナダ、中国東北部などとの交流の歴史について、理解を深める意義が期待される。
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