研究課題/領域番号 |
16K03068
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
宮崎 聖明 北海道大学, 文学研究科, 専門研究員 (80455617)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 胥吏 / 吏員 / 明代 / 人事制度 / 東洋史 |
研究成果の概要 |
本研究は、明代中国の地方官庁における胥吏を対象とし、胥吏集団の構造や、吏員の人事制度や胥吏統制策の実態などを明らかにすることを目的とした。研究の結果、(1)地方によって異なる運用が行われていたこと、(2)制度上は截然と分かたれている吏員と非正規胥吏の区分は実態としては必ずしも明確ではないということを明らかにした。また、(3)については本籍地以外において吏員となる事例が遼東に多く存在することを見出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、科挙官僚ならびに彼らによって構成される政府・国家権力と基層社会に広範に存在する庶民層との間に位置する「中間層」の一つである胥吏を対象とするものである。国家権力の基層社会に対する浸透の度合い、あるいはそもそも国家権力が基層社会に及ぶのか否かといった問題は、古今を問わず中国社会を分析するにあたっては重要な問題である。本研究は、国家権力と基層社会とを結ぶ存在の一つである胥吏層の実態に関する考察を通じて、中国社会の構造の一端を明らかにした。
|