研究課題/領域番号 |
16K03069
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
黒田 卓 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70195593)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アジア・アフリカ史 / 西アジア・イスラーム史 / イラン近現代史 / 社会主義 / 東洋史 / イラン近代史 / 国際関係史 |
研究成果の概要 |
イラン近現代史は大きく言って、ナショナリズム、イスラーム、社会主義の3つの思想潮流の対抗と交錯によって彩られてきた。本研究はそのうち社会主義の流れに着目し、ガージャール朝末期の「ギーラーン共和国」の興亡を主に考察対象とした。この「共和国」におけるナショナリストと急進的な社会主義実践を唱えるグループとの対立を、研究発表で解明し、ナショナリズムの原点ともいえる西欧との遭遇経験を編著に掲載、また最終年度には、「第一次世界大戦と地方政権の興亡」を題する1章を、イラン史概説に寄稿し近々刊行される予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナショナリズムの原点としてイラン人知識人が西欧の近代性といかに向き合ったかを種々のペルシア語旅行記分析を通し解明し、編著の一章として著した。これは何度か、雑誌、書評紙や一般新聞で批評や紹介がなされた。また、「ギーラーン共和国」興亡については、全国から集まった研究者の前で研究発表を行い、実りの多い議論ができたが、他方こうした知見を基礎に、学生や社会人などの一般読者向けに、第一次世界大戦期のイランの歴史状況とその中から地方政権が誕生するメカニズムを描出した。
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