研究課題/領域番号 |
16K03070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大野 晃嗣 東北大学, 文学研究科, 教授 (50396412)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 官僚制 / 明清中国 / 科挙制度 / 公文書 / 明清官僚制度 / ヨーロッパ所蔵の漢籍 / 近世中国史 / 官僚制度 / 中国史 / 科挙 / 近世中国 / 科挙録 |
研究成果の概要 |
本研究では、主にイタリア、オランダ、ポーランド諸国における近世中国王朝の漢籍、文物の所蔵状況の調査を行った。またその結果と対比的に考察するために、日本国内に所蔵される明朝の公文書・文物を調査し、その由来と利用のされ方について考察した。そしてそれらを総合する意味で、近世ヨーロッパの知識人は、近世中国王朝の官僚制や科挙制度に対する知識を、漢字の読解(文面の理解)だけでなく、視覚的なものから得ていたのではないかという見通しを持ち、次の研究への足がかりとすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、ヨーロッパに所蔵される漢籍や近世中国王朝の文物は、文化史的、美術史的な側面から多くの優れた研究がなされてきた。本研究は、それに加えて、近世のヨーロッパ知識人達が明清中国の国家体制を高く評価する時、その拠り所は宣教師の報告以外にどのようなものであったのかについて具体的に考察した。更に、ヨーロッパ以上に、明清王朝の影響を受けた日本において、国家発給物としての明清王朝の公文書がどのような利用のされ方をしたのかを、中国官僚制研究の知識に基づいて正確に論じることによって、対比的に見る土台を得ることができたことは、学術的な意義がある。
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