研究課題/領域番号 |
16K03078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
加藤 久美子 名古屋大学, 人文学研究科, 教授 (80252203)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | タイ族 / 清 / シプソンパンナー / ビルマ / シャン州 / タイ北部 / 車里宣慰 / チェントゥン / 車里宣慰使 / 乾隆帝 / 改土帰流 / 瘴 / チェンケン / ムアンヨン / チェンセン / 車里 / 雲南 / コンバウン朝 / 乾隆 / 普シ耳 / 雍正 / 東洋史 |
研究成果の概要 |
清は西南辺境のタイ族国家に対して1720年代まで改土帰流(直轄地化)を進めたが、マラリアにより内地からの移住が困難なことなどにより最南部のシプソンパンナーでの改土帰流は断念した。シャン州東部のタイ族国家については、1750年代まではそこでの争いが清の境域内へ波及するのを防ぐのみであったが、1760年代の清緬戦争ではシャン州東部まで清軍は攻め入った。雲南南部を含め、この地域のタイ族国家には、以前からビルマ王朝との関係があったことを清はこのころ知った。シプソンパンナーについては、ビルマとの関係は黙認したが、中国の官僚に任命された現地のタイ族支配者(土司)が清の境域外に出ることは禁じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の研究成果は、近世のアジアにおいて国と国との境界領域とはどのようなものであったのか、近代以降の国境とはどのような点で違っていたか、などの問いに、中国の清によるその西南辺境認識という事例研究から、一つの答を出したという意義を持つ。
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