研究課題/領域番号 |
16K03080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
夫馬 進 京都大学, 文学研究科, 名誉教授 (10093303)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 訟師 / 訟棍 / 律師 / 弁護士 / 中国 / 清末民初 / 申報 / 龍泉司法档案 / 民国時代 / 訴訟 / 代書 / 清末・民国 / 清末 / 民国 / 裁判 / 清代 / 『申報』 / 中国近代 |
研究成果の概要 |
研究成果の第一は、論文「清末『申報』に見える律師観の進展と訟師観の推移-訟師から律師へ-」を公表したことである。『申報』によれば、上海では外国人律師(弁護士)の活躍が中国人による律師評価を進展させて行ったこと、中国でも律師が必要であるという論調は中央政界におけるよりはるかに早く主張されていたこと、中国では伝統的な訟棍があまりに多いため、訟棍を律師に転用できないかとする議論さえあったことが、明らかとなった。研究成果の第二は、『龍泉司法档案』をめぐって中国研究者とwork shopを開いたことである。また浙江大学において民国時代八都鎮に関係した档案を調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義の第一は、清末政府が訴訟制度の近代化を図り律師制度を構想するはるか以前に、『申報』では律師(弁護士)の問題について様々に議論されたことを明らかにした点である。問題の一つは伝統的な大量の訟師をどうするかであり、近代律師制度の妨げとなるとしながら、訟師を律師に転用できないかとの議論まであった。また『龍泉司法档案』の重要さに着目し、中国の研究者とワークショップを開き、民国期の国家と社会を究明する上でその重要さをアピールしたことも、おおきな成果である。
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