研究課題/領域番号 |
16K03091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
黨 武彦 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (80251388)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 長い18世紀 / 乾隆帝 / 方観承 / 清朝 / 档案 / 詩 / 礼の聖職者 / 18世紀 / 嘉慶帝 / 乾隆期 / 中国 / 乾隆 / 嘉慶 |
研究成果の概要 |
清代乾隆期(1736-1795)の政治史の成果を「清朝政治史の長い18世紀」(1680年前後~1850前後)研究の中核とすることを構想した。新しい史料群として詩集に着目した。档案史料と詩を史料の両輪としていくことにより、従来の研究に比してより立体的に政治史を再構成することを目途とした 具体的には、乾隆初~中期の行政官である方観承の詩集を分析し、結果として、乾隆帝とのパーソナルな関係、官僚・幕僚間の交流関係など、政治史において重要な人間関係の詳細が判明し、ジューンガル遠征などの対外関係、貧民救済などの社会の変動に関わる行政の動きなども明らかにし、当時の政治史を重層的にとらえることを可能にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、世界においてその存在感を増す中国は、伝統的にその正統性の主張の根本に歴史を置き、それを政治的な重要課題とする。例えば中国が主張する領土は、18世紀の清朝乾隆期(1736-1795)の最大支配領域をベースにしている。18世紀の中国は、その経済的な繁栄のもと、同時期に産業革命を経る欧州とは別の形で貧困救済などの社会の諸問題に対峙していた。本研究は、特に皇帝や官僚の動きを実証的に明らかにして、この時期の政治過程を歴史的に明らかにした。このようなアプローチと成果は、これから我々が中国という存在とどのように向き合っていくかを考えるうえで非常に重要である。
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