研究課題/領域番号 |
16K03094
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
|
研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
渡辺 昭一 東北学院大学, 文学部, 教授 (70182920)
|
研究分担者 |
横井 勝彦 明治大学, 商学部, 専任教授 (10201849)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 南アジアの冷戦 / 国際開発援助 / 軍事援助 / 自立化 / 脱植民地化 / 武器移転 / 経済援助 / インド / パキスタン / 国際援助 / 経済開発援助 / イギリスの影響力 / 南アジア史 / 冷戦 / 開発援助 |
研究成果の概要 |
本研究は、南アジアにおける冷戦構造の確立について、研究史上希薄である経済援助と軍事援助の両面的視角から、1970年代初頭までの国際援助と南アジア地域秩序の再編過程を一次史料に基づいて検討することを課題とした。イギリス帝国の脱植民地化過程の分析を踏まえて、本研究は、1950年代後半からソ連に対抗するために、イギリスとアメリカによる協力関係が構築され(マクミラン=ケネディ枢軸)、本格的な米英ソの対抗関係が生じたこと、しかし、インド側の立場からの検討により、非同盟政策の下ネルー政権が、巧みな外交の展開により国際的な開発援助とともに軍事援助を引き出す戦略を展開して自立化を図ったことを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでの研究においてあまり追及されてこなかった南アジアの冷戦という問題について、南アジアにおけるイギリスの脱植民地化過程と絡めて、国際的な開発援助と軍事援助の両面から欧米諸国が深く南アジアに介入していった過程を検討していることに大きな学術的意義がある。 南アジアには冷戦が見られなかったかあるいは遅れて成立したということが通説であったが、1950年後半以降ソ連・中国に対抗するために英米の協力関係の構築とインド側の多角的外交による自立化戦略が対抗軸として展開したことを解明したことで、今日の南アジア情勢を知るうえで大きな社会的意義があると考える。
|