研究課題/領域番号 |
16K03111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小山 哲 京都大学, 文学研究科, 教授 (80215425)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | クルトゥラ / 文学研究所 / ギェドロイツ / 在外ポーランド・メディア / ポーランド / メディア史 / 東中欧史 / 『クルトゥラ』 / 連帯 / リトアニア / Instytut Literacki / Kultura / Jerzy Giedroyc / 西洋史 / 東欧史 |
研究成果の概要 |
20世紀後半、ポーランドの知識人の言論活動は、「国内」と「在外」の2つの陣営に分かれて展開された。このうち「亡命」側で大きな役割を果たした拠点の1つが、文学研究所であり、雑誌『クルトゥラ』であった。「国内」と「在外」のあいだには冷戦期に特有のイデオロギー的な対立が存在したが、『クルトゥラ』は、自由主義陣営の言論の場としての性格を堅持しながら、さまざまなかたちで「国内」の知識人との関係を構築し、東西の言論の分断を乗り越える方法を模索した。本研究では、文学研究所と『クルトゥラ』の歴史的役割を解明するために不可欠な基礎的史料(とくに編集長ギェドロイツの書簡)を収集し、内容を分析する作業を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
『クルトゥラ』は、20世紀後半を代表するポーランドの作家たちの発表の媒体となっただけでなく、冷戦終結への道筋を準備するさまざまな構想が生み出された舞台ともなった。編集長ギェドロイツの関連資料を調査するなかで、『クルトゥラ』の執筆者の1人であるヤヌシュ・モンドリィとの往復書簡を発見した。モンドリィは日本学を学んでおり、ギェドロイツへの書簡のなかで日本の「連帯」支援運動の動向を伝えている。現在、この往復書簡の整理と翻訳を進めている。
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