研究課題/領域番号 |
16K03114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
山辺 規子 奈良女子大学, その他部局等, 名誉教授 (00174772)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ボローニャ / 中世イタリア / 大学創成 / 都市社会 / Tacuinum Sanitatis / 健康書 / 養生訓の普及 / 食文化 / 都市文化 / タクイヌム・サニターティス / 支配者層 / 中世大学 / 都市景観 / イタリア都市 / 中世大学都市 / ポデスタ / ドミニコ会 / サンフランチェスコ教会 / 法学生 / ヴェネツィア / 黒死病 / ローマ教皇 / ローマ教皇領 / 教会国家 / ボローニャ大学 / 中世イタリア都市 / 健康全書 / Tacuinum Sanitatis / 装飾写本 / 文化受容 / 中世健康論 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
本研究はボローニャを中心とするイタリア都市の文化、さらに日本とも関連づけられる食文化論、健康論について、3つの柱(1イタリアにおける大学と都市との関係の考察2イタリア都市景観の研究3『健康全書』に関する研究)から研究を進めてきた。本来は、2016年からの5年計画の研究だが、新型コロナウィルス流行により、イタリアでの史料収集、研究集会での発表などが適切に進められず、2022年度までの7年にわたる研究となった。この間に『世界歴史体系イタリア史Ⅱ』『イタリア史のフロンティア』などの分担執筆、研究会報告、海外シンポジウムや国際中世学会での発表、日本西洋史学会大会公開講演などの学会活動をおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果として、まず一般に1088年創立とされているボローニャ大学は、都市と大学関係者が近現代にいたるまで長年かけて大学として創り上げられたのであり、単に法学を学ぶ学生集団をもとにした中世大学というだけではないことを示した。また、従来イスラム世界の一般向け医学書の翻訳本で、生活風景を示す豪華写本としての意味が強調されてきたTacuinum Sanitatisについても、単なる翻訳というだけでなく黒死病以降により広く普及する『健康書』の中で作成の状況に対応して広く知識普及をめざすものであったことを指摘したことが挙げられ、学問と社会のつながりを示した。
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