研究課題/領域番号 |
16K03120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 東洋英和女学院大学 (2017-2018) 札幌学院大学 (2016) |
研究代表者 |
平体 由美 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (90275107)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 公衆衛生史 / マラリア対策 / 天然痘対策 / アメリカ軍 / 公衆衛生 / 軍陣衛生 / 種痘 / アメリカ合衆国 / 20世紀初頭 / 植民地 / 軍事基地 / 合衆国政府 / 地方政府 / マラリア / 性病 / 西洋史 / 行政史 |
研究成果の概要 |
軍隊における医療・予防の実践は、さまざまな形で軍外の医療に影響を及ぼしてきた。軍隊内で実験的な医療が行われていたこと、そこでの発見が専門家の間で共有され生かされたこと、また従軍した医師の技術レベルを上昇させ平準化したことが指摘されている。これらは米西戦争の天然痘対策においても観察することができた。ただし、マラリア対策については天然痘ほど直接のつながりを見出すことはできなかった。この情報や技術を軍外で生かすためには、それを可能にするための州政治への働きかけと州予算の分配が必要だったことが、この研究により明らかにされつつある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アメリカ軍が獲得した医療・衛生情報を、どのようにアメリカ本土と植民地に還元し、その結果住民の疾病予防・衛生概念はどのように均一化されたのかについて、考察しようとするものである。軍隊そのものの健康管理については数多の研究が存在するが、それが軍隊外の地域住民にどのような形で影響を及ぼしたかについては、まだ十分明らかにされていない。本研究によって、軍隊による医療・衛生情報の獲得と共有のルートについて整理することができた。
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