研究課題/領域番号 |
16K03121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
松戸 清裕 北海学園大学, 法学部, 教授 (10295884)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ソ連 / 民主主義 / 選挙 / 非自由主義 / 社会主義 / 民意 / 自由 / 国家と社会 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
ポストスターリン期のソヴェト政権は、民意を常に意識していた。人々の同意の調達によって、国力の増強と生活水準の向上を目指したのである。ここで重要な役割を果たしたのが選挙だったことを実証的に描き出した。一党制だったにもかかわらず、ソヴェト政権は一貫して選挙を重視していた。とりわけポストスターリン期には、一党制を続けるための新たな正統性を獲得するためにも、選挙を通じた人々の理解と同意の調達、喫緊の課題解決への人々の参加を必要としたのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強大な権力を持つと考えられたソヴェト政権も、民意を常に意識し、人々の同意を必要としていた。人々の理解を求め、同意を調達するために、政権交代の可能性のない一党制だったにもかかわらず、ソヴェト政権は一貫して選挙を重視していた。このことは、あらゆる体制における民意の重要性を改めて確認させる事実である。この事実は、民意が常に正しいとは限らないという事実とともに、自由民主主義が危機にさらされているとも言われる今日において、改めて意識する意味があるだろう。
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