研究課題/領域番号 |
16K03124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
伏見 岳志 慶應義塾大学, 商学部(日吉), 准教授 (70376581)
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研究分担者 |
小原 正 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 講師 (60715035)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | メキシコ史 / 会計史 / 植民地 / メキシコ / 史料学 / 商品流通 / 貨幣 / データベース / 西洋史 / 中南米史 / 経済史 / 会計学 |
研究成果の概要 |
スペイン領メキシコで取引されていた商品とその支払いに使われたモノを、主として商人が作成した帳簿に依拠することを目指した。 スペイン植民地研究において、商人の帳簿は、未活用の資料であるため、まず帳簿の収集をおこない、その研究法について模索した。それぞれのフォーマットについて研究した結果、フォーマットの地域や時代的なばらつきがあきらかになり、そのうち比較的フォーマットが類似するものを選んで、その内容のデータベース化を試みた。その結果、特定の有力商品を中心的に分析する従来のアプローチでは捨象されている、各種商品の小額の取引や、貨幣以外の支払いが総量としては無視できないことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植民地メキシコの貿易品では銀が重要視されている。しかし、銀には多様な流通形態があるうえに、銀以外にも多種の商品が取引されているため、そうした多様性のなかで銀の役割を再検討する必要がある。そこで、この研究では、そうした多様な商品や支払い手段が詳細に記録されている、商人の作成した帳簿に依拠しながら、この多様性を解明することを試みた。その成果としては、(1)従来未活用だった商業帳簿の特徴を明らかにし、その利用法を考案したこと、(2)銀貨で記載されていても、実際に銀貨で決済されていないケースが多いこと、(3)多様な小額取引があり、その総量は無視できない規模であること、が挙げられる。
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