研究課題/領域番号 |
16K03134
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
佐藤 清隆 明治大学, 文学部, 専任教授 (90235333)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | イギリス / 多民族都市レスター / 多宗教統合 / アイルランド系移民 / ローマ・カトリック教会 / パーソナル・ナラティヴ / ライフ・ストーリー / カトリック教会 / 在英アイルランド系移民 / ライフストーリー / マイノリティ |
研究成果の概要 |
本研究では、第二次世界大戦以後のイギリスにおける多民族都市レスターの「好評判」再考に向け、申請者のインタビュー実践による「個人の語り」を手掛かりに、アイルランド系移民の歴史と文化について明らかにした。その際、イギリスの多文化主義政策によるレスターの多宗教統合との関連も重視した。また、本研究の過程で、「多宗教・多文化の歴史研究所」(明治大学)から『記憶と語り』シリーズ(英語版)の一部としてブックレット5冊(その1冊はアイルランド系移民関連のライフ・ストーリー)を刊行した。さらにこれらに加え、申請者自身の約20年に及ぶレスターのフィールド・ワークを振り返える作業もおこなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に、アイルランド系移民を一枚岩ではなく、多様性・多層性を有する集団として捉え直し、それら集団間の歴史的プロセスを、「故郷」・「ディアスポラ」の経験やイギリスの多文化主義政策による多民族・多宗教統合との関連で明らかにした点である。第二に、文献史料だけでなく、移民を含む地元住民とのインタビューや現地調査を重要視し、研究を進めた点である。第三に、レスター在住のインタビュイーとの共同による『記憶と語り』シリーズ(英語版)5冊(計13冊)の刊行である。こうした史料集の編纂は、研究成果の社会への還元という観点からも、学術論文の執筆と並んで、現代史研究者のきわめて重要な責務である。
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